OFF/STRING

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公演に至る経緯

本公演のきっかけを作ったのはコントラバス奏者の齋藤徹です。齋藤徹はセバスティアン・グラムスと日独での数々の共演・録音を積み重ね、ハラルドとも共演(CD「楽」にゲスト収録)しました。四年前に行われたセバスティアンのインプロとジャズを軽々横断する前回の日本ツアーは大好評でした。
ハラルドは哲学者・医者・心理学者・ダンサー・音楽家とのシンポジウム・ワークショップを主宰する活動もしています。またセシル・テイラーのヨーロッパ録音2種、キミッグ・スチューダー・ジンマーマリントリオでの活動(ジョン・ブッチャーを入れてのカルテットも)で現在のシーンの中心にいます。まるでダンサーかと見まごう身体性も特筆もので、決して片手間のものではないことは明らかです。今年6月、齋藤徹と喜多直毅(ヴァイオリン)は渡独し、セバスティアン、ハラルドと共に即興弦楽四重奏団“OFF/STRING”を結成。ドイツ三都市で公演を行いました。演奏を重ねていく中で、この四重奏団は必ずや豊かな音楽を生み出すアンサンブルになるであろうと全員が確信しました。しかし帰国後、齋藤徹が病気療養のため本公演を含むツアー全体への参加を断念せざるを得ませんでした。四重奏団が三重奏団となったわけですが、しかしトリオというものは単に『4人-1人』ではなく、クアルテットとは完全に別種のアンサンブルと考えています。是非セバスティアン、ハラルド、喜多による即興演奏をお楽しみいただきたいと思います。
また、今回は即興演奏だけではなく、セバスティアン、ハラルドの希望により、齋藤徹作曲による歌の数々も演奏する予定です。様々な現代詩人の言葉たちと旋律が織りなす縦糸横糸。その織物を揺らす風はありきたりな“意味”を軽々と超え、きっと未知の領域に聴く人を誘うでしょう。歌うのは近年の齋藤徹のソングプロジェクトには欠かせない存在である松本泰子です。彼女は日本を代表するアラブ音楽の歌手としても知られ全国各地で多くの人を魅了しています。身体性と即興性と音楽性と現代哲学、詩、実にさまざまな感じ方・触れ方ができる公演です。即興演奏のリスナーの他、弦楽器奏者の方々にも是非お聴き頂きたいと思います。

 

 

 

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Sebastian Gramms(セバスチャン・グラムス) / コントラバス・作曲

2013年・2018年ECHO賞(ドイツジャズ大賞)を受賞。前回来日の際、インプロとジャズを軽々と越境し、深いパッションと素晴らしいオリジナリティを発揮した演奏は、その親しみやすい人柄とともに、多くの日本のリスナーを魅了し驚愕を与えた。ケルン音楽大学・オスナブリュックIFM教授。25枚のCDを発表。ラジオドラマ・映画・演劇・ダンス(ピナ・バウシュも)の為の音楽を提供。アンサンブル・モデルンともコラボレーションを行う。2012年、BASSMASSEを50台のコントラバスで組織する。「Thinking of Stefano Scodanibbio」でSCHALLPLATTENKRITIK賞を受賞。ベースDUOツアーを続行中(バリーガイ、マークドレッサー、バールフィリップス、齋藤徹、ジョエルレアンドル、ウィリアムパーカー)。

アフリカ・韓国・南米・インド・日本・アメリカ・ロシアで演奏。

主な共演者:Marilyn Crispell, Aki Takase, Fred Frith, Sidsel Endresen, Tom Cora, Peter Kowald, Peter Brötzmann, John Tilbury, Vinko Globokar, Stefano Scodanibbio,Le Quan Nihn, Zeena Parkins, Elliot Sharp, Conny Bauer, Pina Bausch, Rick Moody (author)、他。

主な参加グループ:UNDERKARL, SLOWFOX, FOSSILE3, STATES OF PLAY
齋藤徹とはDUO CD「楽」、「BASSMASSE」、「Thinking of…Stefano Scodanibbio」で共演。「楽」(DUOでのドイツツアーから収録)ではHarald Kimmig(ヴァイオリン)とのトリオトラックがある。

オフィシャルサイト:http://www.sebastiangramss.de

 

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Harald Kimmig(ハラルド・キミッグ) / ヴァイオリン・パフォーマンス・作曲

第一線のインプロバイザーとしてヨーロッパで活躍中。その身体性を活かしたパフォーマンスは驚異的であり、他のジャンルのアートとインプロという方法で越境する。哲学者・医者・心理学者・ダンサー・音楽家を中心としたシンポジウムやワークショップも主催。キミッグ・シュチューダー・ジンマーマリンというトリオを組織。ジョン・ブッチャーをゲストにCD制作。「ヒューマン・ファクトリー」と名づけた企画ではAnnette Pehnt(文学者)、Axel Malik(映像作家)、Lilo Stahl, Hideto Heshiki, Michael Schumacher u.v.a.m.(ダンサー)らと共同制作。Netzwerk Neue Musik Baden-WürttembergでVillingen-Schwenningen市よりレジデンスアーティストとして招かれ制作を行う。トロッシンゲン音楽学校ではインプロを教え、フライブルグTIP(ダンス・インプロ・パフォーマンス学校)、バーゼルやベルンの音楽学校で客員教授を続ける。セシル・テイラーとの共演盤2枚。齋藤徹・セバスチャン・グラムスのドイツツアーDUOのCDでは1曲参加。

オフィシャルサイト:http://www.haraldkimmig.de

 

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喜多直毅 / ヴァイオリン・作曲

国立音楽大学卒業後、渡英し作編曲を学ぶ。その後アルゼンチンにてタンゴヴァイオリン奏者のフェルナンド・スアレス・パスに師事。タンゴからプログレッシヴロック、アラブ音楽、フリージャズなどに演奏分野を拡大し、近年は即興演奏やオリジナル楽曲を中心とした演奏活動を行っている。2011年よりメインプロジェクトとして喜多直毅クアルテットを開始。出自であるタンゴと様々な音楽の融合による独自の世界を創り出している。黒田京子(pf)とのデュオでは、即興性を重視したユニークな編曲で映画音楽や昭和歌謡を演奏している。即興演奏を中心とする齋藤徹(cb)の企画へも多数参加。日本や韓国の伝統音楽奏者との共演(小鼓・久田舜一郎、箏・沢井一恵、他)、コンテンポラリーダンス作品への参加では国内のみならず欧州での演奏活動も多い(角正之、Jean Sasportes、他)。我が国に於いて最も先鋭的な活動を行うヴァイオリニストの一人である。

オフィシャルサイト:https://www.naoki-kita.com

 

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松本泰子 / ボーカル

幼少の頃より教会に通い聖歌に親しみ、同じ頃ピアノのレッスンを受ける。シンガーソングライターとしてライブ活動を始め、後に伊藤君子氏に師事。ジャズヴォーカリストとしてライブハウスを中心に活躍。86年UCCジャズヴォーカル新人コンテスト特別賞受賞。1998年「RabiSari(ラビィサリ)」を結成。2002年「マクベット」(イヨネスコ)2004年「オセロ」(シェイクスピア)イタリア・フランス・ルーマニア公演、2006年「トロイラスとクレシダ」(シェイクスピア)ノルウェー・フランス・イタリア公演においてボイスパフォーマンスを披露し、好評を得る。2005年「RabiSari」ポルトガル・ルーマニア公演を成功させる。2014年1月斉藤徹主催 オペリータ「うたをさがして」に参加。また、ボイストレーナーとしての評価も高く、多くの演劇・ミュージカル俳優などを指導している。

オフィシャルサイト:http://www.beravomusic.com/

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